30代、40代で入れ歯になってしまう 原因と対応策
若くして入れ歯になってしまう人もいます。30代や40代で入れ歯になることにショックを受ける人も少なくありません。
若いのに入れ歯なんて恥ずかしいと考え、歯医者に行けない人もいます。しかし、歯の状態を悪いままにしておくと、お口の機能を十分に発揮することができなくなります。その結果、もっと早く歯科医院に行っておけばよかったと後悔することもあるかもしれません。
この記事では、30代、40代で入れ歯でお悩みの方に向けて、日本人の入れ歯の実態と入れ歯について知っておいていただきたいことをお伝えします。
目次
年齢別入れ歯人口
最初に年齢別で入れ歯を使用している割合を調べてみました。45歳から49歳で入れ歯を使っている人の割合は、部分入れ歯、総入れ歯を合わせて約4%、約30万人と推測できます。
出典ページ（厚生労働省）
入れ歯装着者の割合
出典ページ（ヘルスケア大学）
図表からわかるように、歯科医院には40代で入れ歯を使用する患者様も来院します。入れ歯は、高齢者に限られたものではないのです。
歯科医院には次のような質問が寄せられます。
【質問】年齢が若いので入れ歯を使うのは早いかと思っています。
大切なことは入れ歯を使うかどうかよりも、お口の機能を向上させることです。
なぜ、若くても入れ歯になるのか？
なぜ、30代、40代で入れ歯を使う人がいるのでしょうか？それは、30代、40代で歯をなくしてしまう人がいるからです。次に年齢別に歯を失う原因について調べてみました。
出典ページ（厚生労働省）
歯をなくしてしまう原因の多くは次の3つとなっています。
1.歯周病
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患のことを言います。歯周病は成人だけの病気ではありません。
歯周病についてはこちらの動画をご覧ください。
8020日歯TV 歯周病＜2＞歯周病の進行と各段階の症状
2.虫歯
虫歯についてはご存知の方も多いと思います。歯に痛みがあることが多く、治療をしている場合がほとんどです。しかし、治療したはずの歯がまた虫歯になることがあります。
虫歯になりやすい歯についてはこちらの動画で紹介しています。
虫歯になりやすい歯とは・・・
3.外傷
交通事故など衝突で、歯に強い衝撃を受けることで、歯が折れたり、抜けてしまうことがあります。
30代、40代が入れ歯を躊躇する理由
自分が若くして入れ歯になるとは持っていなかった人は、歯科医院に行くことをためらいます。
その理由は、
- 見た目で入れ歯とわかってしまうのではないか
- 発音がおかしくなるのではないか
ということです。
こうしたお悩みがある場合、一人で考え込まずに歯科医に相談することをおすすめします。
40歳代で総入れ歯ってどうなんでしょうか？
入れ歯と言っても総入れ歯だけではありません。30代、40代ですべての歯をなくしてしまっているわけではないと思いますので、部分入れ歯で対応ができる場合もあります。また、入れ歯に使用する歯の形や色を元々の歯に近づけることも可能です。
入れ歯の種類と材質に関しては次の動画で紹介します。
入れ歯の種類と材質は？
総入れ歯と部分入れ歯の違いは、次の動画で説明をしています。
総入れ歯と部分入れ歯 口腔ケアチャンネル
また、材質によっても入れ歯の見た目や機能性は違います。入れ歯の材質に関してはこちらの動画をご覧ください。
入れ歯の種類が異なると何が違うのでしょうか？ ③たいし歯科クリニック
入れ歯にした後に、気を付けるポイントは？
快適に入れ歯を使い続けるポイントはメンテナンスを行うということです。入れ歯を清潔にしておくこと、嚙み合わせが整った状態にしておくことが、お口の機能を向上させることになります。
入れ歯の洗浄とメンテナンス方法はこちらの動画で解説しています。
入れ歯を綺麗にするメンテナンス方法について
まとめ
30代、40代で入れ歯になることはショックなことかもしれません。しかし、お口の機能を不完全なままにしておくことで、他の病気につながることもあります。歯科医にとっては30代、40代の方々の入れ歯は珍しいことではありません。それぞれの経験や技術でお口の機能を向上する提案をしてくれると思いますので、まずは歯科医院に相談することをおすすめします。
